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桜吹雪

桜吹雪という言葉は、満開になった桜の花びらがまるで吹雪のように、一斉に散りゆく様子を表現しています。
ひとつの自然の姿を、異なる季節の別の自然に例えるところは、日本人らしい独特の感性が生み出した、美しい言葉と言えるのではないでしょうか。

桜の花は枯れてしまってからその花びらを落とすのではなく、咲き始めから最後の最後まで美しい姿のまま、花びらだけを散らして去っていきます。

その潔く美しい姿には、どんな時でも最後まで美しく咲き誇り、終わりの時にも鮮やかな最期を迎えたいという、私たちが桜の花に寄せる「生き様」への憧れのようなものを感じます。

自然の姿というのは、私たちの心にさまざまな「想い」を与えてくれるものですが、「こんな風に生きたい」「こんな姿でありたい」という理想像は、他の「人」ばかりがお手本というわけではないのですね。
「桜吹雪」も、私たちに桜という樹木の生き様を見せてくれている、一年に一度の貴重な光景なのだと思わずにはいられません。