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薫風自南来

五月の禅語「薫風自南来(くんぷう みなみより きたる)」

「薫風」とは、新緑の間を吹き抜ける初夏の爽やかな風を意味します。

禅の世界では、この清々しい風は単なる季節の風景ではなく、心のあり方をも表しています。私たちは日々、善悪や損得、好き嫌いなど様々な分別にとらわれがちですが、「薫風自南来」の一句は、そのような執着を離れた清らかで自在な心の境地を感じさせてくれます。

何ものにもとらわれることなく、ただ自然のままに吹く風。その姿は、煩悩の垢を離れた無心の世界にも通じるものがあります。

風薫る五月。爽やかな季節の息吹を感じながら、今ここにあるひとときを大切に過ごしたいものです。