1. HOME
  2. ブログ
  3. 未分類
  4. 涼風至

涼風至

立秋は小さな秋の誕生であると同時に、夏のピークでもあります。立春は寒さのピーク、立夏は晩春まで尾を引いた寒さが消えて完全な陽気がみちるとき、そして立冬は木々が光合成をとめて休止に入る、紅葉のピークです。盛りを過ぎた季節はゆっくりと老いてゆき、次の季節の成長とともに少しずつ入れ替わっていきます。

とくに夏のピークである立秋は暑さがきつく感じられますし、温暖化の影響で8月から9月にかけて35度以上の猛暑日や熱帯夜が圧倒的に増え、台風や豪雨も増えていますので、十分に警戒が必要です。

日中の暑さはますます増していきますが、朝や夕方にふと涼しさを感じる瞬間があり、秋の気配が少しずつ漂い始めます。少しもの悲しいような、名残り惜しいような。今年もまた、無事にすぎてゆく、という安堵とともに、どこか勢いをなくしていく夏が愛おしく感じられる頃でもあります。