喝
この言葉自体には意味がなく、大声を出すことを言う。
言葉にならない気持ちを表す。
気持ちを伝えようと思っても、言葉で説明しようとすると、却って気持ちが伝わらない。現在では、相手を「一喝する。」という、怒って叱るイメ-ジがある。禅では、そもそも諭す意味がない。
禅は、「無の境地」といって、心の中がまっさらな状態を良しとする。
最近は、お寺の一日体験などで、写経·座禅を経験できる。これらを行うのも、やっている間は集中して他のことを考えなくなり、迷いがなくなるからだ。
座禅では、警策(けいさく)といって、修行者の肩·背中を打つための棒を使い、座禅の姿勢を正す。棒による肩への刺激は、喝と同じように邪念を取り払う効果がある。