吾唯足知
人を知る者は智、自ら知る者は明なり。
人に勝つ者は力あり、自ら勝つ者は強し。
足るを知る者は富み、強(つと)めて行う者は志有り。
其の所を失わざる者は久し。死して而(しか)も亡びざる者は寿(いのちなが)し。
と表現しています。
他人を理解しようとする事は普通の智慧、自分の事を知ろうとするのは、並外れた智慧。
力がある人が勝つ、しかし真の強き者は自分にも勝つ。
満足する事を知っているだけで、精神的に豊かになり、さらに努力を重ねる人は志が宿る。
自分自身を知り、あり方を見失わなければ、長生きする。死んでも志を失わない人は、長寿を得る。
といった解釈になり、この一説を取って「足るを知る者は富む」となり、「足るを知る」になったのです。