無功徳
「小さな努力を積み重ね、人生を豊かにする」「見返りを期待しない」--。「無功徳(むくどく)」という禅語を学ぶと、そんな禅の精神が伝わってきます。大切にしたい生き方を示してくれる言葉の一つです。
仏教では禅を行えば善の結果が得られると説きます。しかし、その善果を期待した善行には功徳がないという。
どんな善行も行ったら、行いっぱなし。どんな布施も与えたら、与えっぱなしであるべし。
良い行いに結果がないわけではないがそれを期待しないことが大事。結果がどうであれ、今、自分がなすべきことを行う。
これは一生涯心に刻みたい禅語。実践していこう。