遠離一切顛倒夢想
遠離一切顛倒夢想とは「いっさいの迷いを離れる」ということ。
顛倒は、真理から外れた見方のこと。夢想は、現実でない思いをいう。顛倒夢想で愚かな思い、つまり迷いを意味する。
「常」·「楽」·「浄」·「有我」を四顛倒という。
「常」とは、常住ということ、家も家族も、お金も縁も、環境も地球も、今のままで永遠にあると感じてしまうこと。
「楽」とは、人生が思うとおりになるという錯覚。
「浄」とは、自分は結構賢明であると思うこと。
「有我」とは、みずからがあると思い、執着すること。
私たちが迷い苦しむのは、顛倒した考えにとらわれているためといいます。こういった顛倒した考え方すべてから離れる。逆さまの心を本来の姿に戻すということが、遠離一切顛倒夢想ということなのです。