1. HOME
  2. ブログ
  3. 未分類
  4. 人間万事塞翁が馬

人間万事塞翁が馬

昔、中国北方の塞(とりで)近くに住む占いの巧みな老人(塞翁)の馬が、胡の地方に逃げ、人々が気の毒がると、老人は「そのうちに福が来る」と言った。

やがて、その馬は胡の駿馬を連れて戻ってきた。

人々が祝うと、今度は「これは不幸の元になるだろう」と言った。

すると胡の馬に乗った老人の息子は、落馬して足の骨を折ってしまった。

人々がそれを見舞うと、老人は「これが幸福の基になるだろう」と言った。

一年後、胡軍が攻め込んできて戦争となり若者たちはほとんどが戦死した。

しかし足を折った老人の息子は、兵役を免れたため、戦死しなくて済んだという故事に基づく。

単に「塞翁が馬」ともいう。

この故事が教えてくれるのは、いたずらに一喜一憂することなく人生に対処する、という生き方です。それは、いわゆる“プラス思考”や“マイナス思考”といった一辺倒な思考回路ではありません。

一番しっくりくるのは、「達観」という言葉です。実際にはこのような心境に到達するのはなかなか困難でしょうが、“動じない”という人生態度を心がけるだけでも、ずいぶんと得るものが大きいはずです。

 人間万事塞翁が馬とは、人生における幸不幸は予測しがたいということ。幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるかわからないのだから、安易に喜んだり悲しんだりするべきではないというたとえ。