因果一如
禅の言葉に「因果一如」という言葉があります。
「因果」とは原因と結果という意味で、「一如」とは絶対的に同一である真実の姿という意味になります。
すなわち、原因と結果は一緒に生まれるという意味で、過去=「因」、未来=「果」にとらわれることなく、因=果である「今」を大切にするという意味が込められています。
例えば「努力」を例にしてみると、努力の結果として、成功か失敗(因果応報の捉え方)と捉えてしまいがちですが、努力の結果は成長です。努力している”その時”には、すでに成長していると考えが因果一如の捉え方です。
頑張ったから努力したから結果がでるはずだ、と努力した結果(見返り)を期待しすぎていないか。
結果を期待する欲をかいてしまっていないか。
結果を恐れていないか。
結果に翻弄されていないか。
結果の善悪に囚われていないか。
努力をしたから良い結果になる考え方ではなく、その時その時の行いが大事で、努力するという1歩を踏み出した時点で、成長している事実を大切にしています。
今日も「因果一如」を胸に、毎日、目の前の「今」にフォーカスを当て、瞬間瞬間を楽しみながら、希望をもって「今」できることに最善を尽くしていきたいと思います。