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葉葉起清風

この禅語の原文は、鷲峰庵にいた虚堂禅師が、苦楽を共にした三人の友人が国清寺に旅立つのを見送ったときにつくった詩です。『相い送りて門に当たれば脩竹有り、君が為、葉葉清風を起こす』

意味は『竹の葉がさやさやと清風を送っています。あなたがたをお送りするために、わが家の竹林も門出を祝っているのです。爽やかな朝の空気は、門出にはぴっりです』

友と別れるときのどこか張り詰めた気分を竹に託した言葉です。竹の葉の爽やかな音色が、友の門出を応援してくれているようです。同時にその音は、友との別れの寂しさも表している。そんな微妙な心のざわめきを、美しく表現しているのです。また会える日を楽しみに。友を励まし見送る、そんな気持ちにあふれた禅語です。