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円相

円相は、禅語ではなく茶道の掛け軸である。

禅の形象であり、見た人自身が、それを見て深く考えるのだ。解釈は、見る人に任される。 

悟りや心理を象徴的にあらわしたもので、究極の姿である。

足りないところや余分なところもないし、始まりから終わりまですべてが循環している何かトラブルが起きても一時的なもので、やがて丸く収まるのだ。

若い時には意地を張り、素直になれないでどうしても角が立つ。だんだん年をとると経験を重ねて少しぐらいのことでも許せるようになってくる。

相手と同じ目線にいると許せないことでも、高みにあがれば小さなことだと理解できる。

一生かかっても、すべての角がとれて完全な丸の形にはならないかもしれない。

それでも失敗を重ねながら、少しづつ○(まる)に向かって進んで行くことは、意味のあることなのだ。