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春在一枝中

世の中は何事も「時節因縁が熟さないと物事はならない」と言われています。

つまり春に花が咲くためには、その時節に到るまでの、基本的な「因(内的原因)」とそれをならしめるべく助成する「縁(外的原因)」が必要なのです。

この語を見て、春が来たと素直に喜ぶ(ここが一番大切だと思うが)もよし。

自分の現在の状況に照らし、ああ、努力が実ったと所縁に感謝し一層の向上を心するもよし。

努力すれば必ず花開くのだと思い、なお一層の精進を誓い、所縁を頂けるように願うもよし。

ともあれ、天地の春の到来を一枝に見たいものです。