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清秋白露香

竹の葉の上で玉のように輝く一滴の露は、清々しい天下の秋をそのうちに含んでいる。

水晶の玉のような竹露は互いを映し出す清らかさを持っている。それは一点の曇りもない一顆の妙珠ととらえてもよい。誰もが本来具えており重々無尽に一切を映し出す。

清々しい天下の秋に、露が白濁するほど朝夕が涼やかになるころには秋の香りが漂ってくる。季節は滞ること無くながれ万物流転の中で自然が息づいている。

とでもいいましょうか。