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虫の声

先日まで、残夏の厳しさで少々ばて気味でした。

しかし、大雨の影響なのか二、三日前から少し涼しくなしましたね

蝉の鳴き声もしなくなり、セミはそれぞれ鳴き声の違いがはっきりとわかり、季節によって変化していきますので、セミの声で時の経過を感じることが多いかと思います。

ヒグラシはツクツクボウシよりもだいぶ早く、7月から鳴いているのですが、「日暮らし」という名前の通り、暑い日中が苦手で、早朝か夕方、十分涼しくなってから鳴きます。そのため、薄暗いところや、涼しい時間帯の中で聴いていることが圧倒的に多いわけです。記憶の蓄積なのか、カナカナの声を聞いた途端に「ああ、涼しい」と感じるのは不思議なもの。

ましてや立秋をすぎると、より一層、もの悲しく、涼しげに感じます。気温が上がらない涼しい日や、昼もなお暗い杉林のような場所では、昼間でも大勢で鳴いていますので、「カナカナ」の大合唱はまさに「蝉時雨」。

「涼しさ」を浴びるシャワーのようで、嫌いな人はあまりいないのではないでしょうか。そしてやっぱり、秋のはじめに、終わりゆく夏を惜しみながら聞くのが、もっとも心に染み入ります。