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一日不作 一日不食

一日作さざれば一日食らわず

(いちにちなさざればいちにちくらわず)と言います。

百丈懐海禅師の言葉で、禅の作務の重要さを説いたものです。

禅宗の修行において作務は重要です。

道場によっては作務を最も重要にする場合もあります。

作務とは日常の修行の一つで炊事や掃除や農作業、薪割り、

洗濯、土木作業等です。

百丈禅師は作務に重きを置いていたので、一日も休む日は無かったようです。

そんな百丈禅師も高僧になるにつれてお弟子さんができました。

高齢になられて、百丈禅師のお体に気を使われたお弟子さんは、百丈禅師の畑仕事で使う鍬や道具を隠しました。

それに怒った百丈禅師は道具が戻るまで数日間、何も口にしなかったようです。

困ったお弟子さんは、理由をたずねました。

その時、言った言葉が「一日不作一日不食」だそうです。

禅の修行者にとって必要な当たり前の事をしていないのに食事をとるようなことは出来ないという修行者の心構えを言っています。

この話はとても有名なお話で修行者の場合、報酬の為に働くということはありません。

ですので、「働かざる者食うべからず」とは意味が違います。